葬儀屋から数百の腐敗した遺体


地球だより

 フィリピンのお盆である万聖節を前にマニラ首都圏で、葬儀屋の施設から大量の腐敗した遺体が発見されるという、身の毛もよだつ事件があった。

 大量の遺体が発見されたのはケソン市にある葬儀屋で、近所の住人から異臭がするとの苦情を受けた市当局が調べたところ、120体の腐敗が進行した遺体が発見された。衛生上の問題から急遽(きゅうきょ)、墓地に埋葬することが決定されたが、調べたところさらに200体以上が発見され、最終的にその数は340体にも達した。遺体はダンプトラック2台に積まれ、墓地に掘られた大きな穴に集団埋葬されることになった。

 現地の報道によると、遺体の中には現地で孤独死した66歳の日本人男性も含まれており、日本の親族が行方を捜していたが、発見した時にはすでに埋葬され、引き取ることができなかったという。問題の葬儀屋は別の葬儀屋から保存処理の名目で遺体を引き取り、手数料だけ受け取って後は放置していたようだ。

 問題の葬儀屋には適切な遺体保存の冷凍庫や下水処理システムが完備されておらず、営業許可を得ずに遺体を回収していたという。以前にも近所から苦情があり営業停止を命じられていたが、その後も営業を続けていた。多くの遺体は死亡証明書などの書類がなく身元不明となっており、ドゥテルテ大統領による麻薬戦争の犠牲者ではないかとの噂(うわさ)もあるが、すでに埋葬されてしまい真相は闇の中だ。

(F)