カジノに群がる窃盗団


地球だより

 タイ警察は14日、バンコクのビジネス街シーロムのステートタワービルでタイ人家政婦(41)を窃盗容疑で逮捕、日本円で現金70万円と13万5000バーツ(約45万円)を押収したと発表した。

 2週間前、ステートタワーのマンションに居住している日本人女性から現金130万円を盗まれたという被害届を受理したタイ警察は、この女性の部屋の清掃を担当していたタイ人家政婦を逮捕した。取り調べに対し家政婦は、犯行を認めている。

 またタイ警察はこのほど、ドンムアン空港でマカオ―バンコク便の機内で窃盗を働いた中国人男性(42)を逮捕した。

 男は荷物棚に入っていた別の中国人客のかばんから現金を盗み出し、自分の財布にしまった模様。

 堂々とした確信犯罪だったが、客室乗務員が不審な行動に気付き、バンコクのドンムアン空港到着後、機内窃盗犯容疑者として係官に通報したことで、警察に身柄を拘束された。

 男はマカオのカジノで賭博に勝った客をターゲットにする窃盗団のメンバーで、この日もマカオのカジノで勝った被害者の男性の後をつけ、金銭を盗むため一緒に飛行機に乗り込んでいた。

 樹液が余るマンゴーの木には、赤蟻が群がるように、札束の山には窃盗団が目を光らせている。

(T)