光大高速道路


韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 国ごとに高速道路を分類する固有の方式がある。米国は高速道路に番号を付ける。南北の幹線に奇数、東西の幹線に偶数の番号を付ける。南北の幹線道路は東側から西側、東西の幹線道路は北側から南側にいくほど番号が大きい。

 主要な南北道路の番号は1、主要な東西道路の番号は0で終わる。主要な高速道路には`Interstate’の頭文字Iを最初に置いてI95、I60のように名前を付ける。

 英国はロンドンとエジンバラの両ハブ都市と全国の主要都市をつなぐ道路にA1~A9の名前を付け、全国を1~9区域に分けて他の道路の番号を反時計回りに付けるが、今は3桁の数やBなどを使って細分化している。

 日本の高速道路の名前はわが国とよく似て、通称と法律上の名前が違う。代表的な東名高速道路は東京と名古屋の最初の文字を取って付けた名前だが、第一東海自動車道が正式名称だ。首都高速道路のような都市高速道路だけ路線番号で表記し、地方の幹線高速道路は路線番号を表記しない。

 わが国の高速道路にも数字と名称が付いている。1番高速道路の京釜高速道路など、南北軸には奇数、東西軸には偶数の番号が付けられる。循環線と支線には3桁の数字が付けられる。しかし、京釜、京仁高速道路のような名前がはるかに親しまれている。

 12番道路である88高速道路が往復2車線から4車線に拡張されて開通する。新しい名前は光州大邱高速道路(光大高速道路)と確定した。「西側から東側に、南側から北側に」二つの都市の名前を並べて付けるという原則に従った名前だ。車線が増えて“事故高速道路”という汚名を返上できるなと思ったら、滑稽な略称(「光大」の発音=クァンデ=がかつて身分の低かった軽業師や芸人・役者を指す固有語と同じ)が付くことになった。

 光州市や大邱市、ハングル学会は大邱と光州の昔の名前である「タルグボル」(広い村落・城邑の意)、「ピッコウル」(光りの州の意)の頭文字を取って「タルビッ(月光、月影の意)高速道路」と呼ぼうと主張している。国土交通部(省)は原則を破ることはできないという立場だ。

 しかし、新大邱釜山高速道路(北→南)や中央高速道路(春川~大邱)のように原則破りの名前も少なくない。原則に縛られて「クァンデ」とからかわれる名前にするよりも、急ごしらえだがしゃれた「タルビッ」という名前を付ける方が賢明ではないだろうか。

 (12月22日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。