人質救出と情報力


 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人人質事件では、2人(後藤健二氏、湯川遥菜氏)が犠牲となった。

 この事件を受けて、「海外で邦人が危険な状態(人質事件など)に陥ったときに、陸上自衛隊の特殊作戦群や第1空挺団、海上自衛隊の特別警備隊を出動させるべきだ」と解説する軍事ジャーナリストや、「自衛隊が人質を救出できるように法改正するべきだ」と委員会で質問した国会議員がいた。人質救出の難しさを無視した暴論だと言える。

 確かに、自衛隊の部隊の中で、特殊作戦群や第1空挺団、特別警備隊が極めて高い能力を持っていることは、筆者も認めるところだ。


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