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ロシアで羽生選手の好感度アップ


地球だより

 ロシアはいまソチ冬季五輪の真っ最中だ。さまざまな競技の中でも、最も熱い話題となるフィギュア・スケート。今回、日本男子で初の金メダルを獲得した羽生結弦選手の人気がモスクワでも沸騰している。

 今回のソチ五輪は、ロシア人の間ではいささか盛り上がりに欠けるきらいがある。

 開会式に参加した友人によると、政府の方針でソチに行く飛行機チケット代は特別価格に設定されており安く手に入るが、宿泊施設が足りない。

 「どこの宿も満室状態で結果、日帰りになってしまった」と嘆いていた。これも政府の方針なのだろうが、五輪開催中は、海外からの訪問客が優先されているようだ。

 もともと国土の広いロシアでは、チケット代が多少安くなったとはいえ、ソチまで行くのは簡単ではない。ほとんどのロシア人は自宅でTV観戦となる。

 それでも、ロシアがメダルラッシュとなればそれはもう盛り上がるのだが、肝心のロシア選手のメダル獲得数が少ないのだ。

 日本人の自分から見れば、ロシアのメダル獲得数はうらやましい限りだが、プーチン大統領肝煎りの自国開催五輪で、なおかつウィンタースポーツの盛んなロシアの国民としては、やっぱり少なすぎるという。

 そんな中でも、羽生選手の金メダル獲得が日本人だけでなく、現地のロシア人にも明るい話題を与えている。少年らしさを残した甘いルックスがロシア女性の間で人気を集めている。メダル獲得の際の謙虚なコメントでさらに好感度アップ。日本人として誇らしい限りだ。

(N)