| コラム 上昇気流 | |||
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原子力発電の安全性についての論議が盛んだが、その一方で、運転開始から40年を超える原発が評価され今後も生き残ることになった。日本原子力発電所の敦賀原発1号機(福井県敦賀市、沸騰水型軽水炉)だ 同機は1970年に運転を始めた国内最古の商業炉。先般、政府と地元市長が2016年までの運転継続を容認したことで、軽水炉型原発の技術の優秀性が名実共に確かになった 直接的には同原発3、4号機の出力増強工事が遅延し、運転再開がそれぞれ16、17年にずれ込んだという事情がその背景にある。しかし、中期展望という視点から、1号機も十分その任に耐えられると認めたわけだ 軽水炉は、戦後すぐ米国で開発され、「他の実用技術は軽水炉並みの安全を目指せ」といわれるほどの実績があった。その後、米国自身は、原発敷設に消極的になる時期もあり、その政策は揺れ動いた 片や、日本は福祉国家としての長期展望を持ち、エネルギー源確保の重要性から、原子力開発は国の基本政策の一つだと決断した。世界に向けて軽水炉の安全性や経済性を身をもって証明したのはわが国だ ただ今日、軽水炉による原子力エネルギーの利用は資源的に見て、石油と同程度の量しか期待できないというのも事実のようだ。軽水炉に次ぐ次世代原発をにらんだ研究開発と、さらなる安全性追求が今後の課題だ。 | ||