地球の環境問題を呼び掛ける先月二十二日の「アースデイ」。この日を記念し、フィリピン文化センター(CCP)は、自然の象徴である「木」をテーマにした芸術作品コンテストを開催した。
参加したのは、主に首都圏にある大学の芸術学部の学生たち。作品に使用した素材は、空き缶やペットボトルなどの廃品だった。
展示会場となったマニラ首都圏にあるフィリピン文化センター前の公園には、十点以上作品が野外展示された。これを休日を楽しむ市民たちが興味深げに鑑賞したり、作品と一緒に記念写真を撮ったりしていた。
作品の中には、フィリピンでも人気を集めているコーヒー専門店スターバックスのプラスチック製カップで作られたもの、使用済みの点滴容器など医療廃棄物を使ったものなど、実に多様でユニーク。日々の生活から生み出される廃品の多さを、改めて考えさせられる内容でもあった。
日没後にはそれぞれの作品がライトアップされ、会場は何とも幻想的な雰囲気に包まれた。コンテストを知らずに通り掛かった人も、思わず足を止めて作品にしげしげと見入っていたほどである。
数ある作品の中でも、特に子供たちの人気を集めていたのは、木と人を融合したようなユニークなデザインのものだった(写真)。大きな手を広げているその姿は、将来を担う子供たちを優しく見守っているようにも見えた。
文と写真・福島純一