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善く生きる
「人間学」の基礎と倫理の根拠
★本書の著者、渡辺久義氏が、ダーウィン進化論を批判する「インテリジェントデザ イン(ID)」論の紹介者として、産経新聞05年9月26日付教育面で大きく取り上 げられました(http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/050926 etc.html)。 ID理論はアメリカで大きな広がりを見せ、「進化論以外も学校で教えるべき」とす る議論がアメリカ国民の注目を集めています。本書はID理論という言葉は使ってい ませんが、それをベースに人間学、宇宙論、進化論批判などを分かりやすく解説した ものです。

[本書の論点]

  1. 人間が物質にすぎず、宇宙が目的や方向性を持たないなら、人生には方向性も倫理も生じようがない。だが果してそうなのか? 生命論的パラダイム、すなわち「人間は偶然の産物ではない」「宇宙は目的・方向性を持つ」とする解釈は、人間と宇宙に対する見方を一変させるであろう。

  2. 唯物論的な精神風土をそのままにして「心の教育」「心の時代」を説いても意味をなさない。わが国に特徴的な無自覚の唯物論は、人びとの精神を確実に荒廃させ、高貴なものや優れたもの、善く生きることに対する軽蔑を招く。マルクス・フロイト・ダーウィンを“三大誤導思想”と断ずる著者は、進化論や近代科学の物質中心的な人間観・世界観を根本から批判し、新しいパラダイムへの転換を説く。
書評:増子耕一
書評:サンデー世界日報5月19日号「ぶっくす」欄から

2002年5月15日 刊行

ご購入方法について

電子ブック版(サンプル有。内容の一部をご覧いただけます)

著者=渡辺久義
定価=本体1,600円+税
46判・上製・272頁
ISBN4-88201-075-5

〈著者略歴〉
渡辺久義(わたなべ・ひさよし)
1934年、岐阜県生まれ。京都大学文学部卒、同大学院文学研究科修士課程修了。京都大学総合人間学部教授を経て、現在、摂南大学国際言語文化学部教授、京都大学名誉教授。
[主な著書]『ヘンリー・ジェイムズの言語』(北星堂)、『イェイツ』(あぽろん社)、『意識の再編──宗教・科学・芸術の統一理論を求めて』(勁草書房)。Cady&Budd(ed.), On Henry James:The Best from “American Literature”(DukeUniversity Press, 共著)。04年9月、創造デザイン学会(http://www.dcsociety.org/)を設立し、「インテリジェントデザイン(ID)」論の紹介と普及に努めている。

【主な内容】

序 章 唯物論の克服――正しい人間解釈を求めて

第1章 「人間学」の基礎作りのために

 1 人間存在をどう解釈するか――能動的解釈ということ
 2「人間学」 はいかなる学であるべきか
 3「生命とは何か」という問い
 4 眼よりも先に見るということがある/あった
 5 アリストテレスの世界観
 6 キー・コンセプトとしての〈創造〉
 7 二者択一の仮説
 8 人間はどこからきたか
 9 自らの根源の自覚としての宗教
 10〈美のイデア〉は実在する
 11「全体」という概念――「ホーリズム」について

第2章 倫理道徳の根拠とその意味

 1 少年非行と方向喪失
 2 武士道と民主主義
 3〈貴族〉と〈賤民〉、今日の対峙の構造
 4 いわゆる「進化」――心の目覚めていく過程
 5 宇宙は方向性を持つ――自己中心性からの脱却
 6 物質の原理=〈憎しみ〉と生命の原理=〈愛〉
 7 自由意志の意味
 8 有機的知識、「知徳」という不可分のもの
 9 宗教、芸術、教育、治療――その1
 10 宗教、芸術、教育、治療――その2
 11 健康とは何か、病気とは何か
 12 心の晴れることを目指す心の普遍性
 13 個人の病と世界の病、心の規模ということ

第3章 人間的・「人間学」的事実としての〈神〉

 1 何が〈神〉の受容を妨げているか
 2 方向性としての〈神〉
 3 神の実在ということの意味
 4〈愛〉――最も尊くかつ最も蔑まれているもの
 5 なぜ人は〈愛〉より〈憎しみ〉を選ぼうとするか
 6 本来の〈愛〉とは何か
 7 他者との闘争から自分との闘争へ
 8 宇宙的〈愛〉を象(かたど)るものとしての性愛
 9 根源に立つ者の責任感と誇り――家庭の〈イデア〉
 10 能動的創造力と永遠の生命
 11 心理学からのサポート――至高体験
 12 いわゆる「超感覚(世界)」は存在するか

注
あとがき


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