まえがき

 この本は、日本共産党の「平和」「護憲」「国民こそ主人公」などの呼びかけに、何か違和感を覚える、疑問に感ずる、しかし、うまく反論できない、といった方々に読んでいただきたいと考えています。

 理論の章で詳しく説明しますが、共産党の理論「科学的社会主義(共産主義=マルクス・レーニン主義)」とは、弁証法的唯物論という考え方、資本主義批判の理論、共産主義社会が必ず実現するという歴史観、そのための革命戦略・戦術といったものがまとめられたものです。

 これを経済学者や政治学者、哲学者が、専門の知識でその一部を批判しても、総合的に批判しなければ、共産党にはいくらでも逃げ道があるのです。過去の多くの共産主義論争でも、個々の理論では敗北しても、共産主義は生き残ってきました。

 また、不破哲三・共産党議長のように、共産主義者は、自分が絶対正しいという独善主義者ですから、過去の自分の言動に矛盾していることを平気で主張するのです。ところが、共産党員は、誰一人その矛盾を指摘しません。「反党分子」として処分されるのを恐れるからです。

 ですから、この本では、共産党の政策、過去と現在の言動、共産主義理論の矛盾等々を総合的に批判することを心がけました。

 この本が、共産党員がはびこる教育界、労働界、平和運動などで、彼らの勢力を一掃するために役立つよう願ってやみません。

2004年8月

清野 清


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