『広島の公教育はなぜ崩壊したか』への反響

  1. 渡部昇一・テリー伊藤著『日本人の敵』(PHP研究所,1999.4)
     第3部「いま、見据えなければならない『日本人の敵』」(p147)において、渡部氏が広島県の教育状況を詳しくリポートしたものとして発表当時の連載に言及。

  2. 「広島岡山ビジネス界」1999.6月号
     新刊紹介欄で「日の丸・君が代問題で揺れる広島の公教育をレポート」との見出しで紹介。

  3. 教育専門誌「圓一(En-ichi)」1999.6月号
     BOOK REVIEW欄で書評。以下はその全文。

     広島県立世羅高校の校長が、卒業式における「日の丸掲揚・君が代斉唱」問題を苦に、自殺した事件は記憶に新しい。この事件によって、教職員組合と県教育委員会とのせめぎあい、その間に立つ校長らの苦悩の図式が、またもあらわになった。もちろん、こうした問題は全国各地で起きているのだが、広島県では昭和45年以降、10人以上の校長や教育関係者が自殺している。また、かつては全国トップの高校進学率や優秀な大学への高い進学率を誇り、「教育県」として名を馳せた広島県であるが、今はそうした声は聞かれない。いったい、広島の教育現場はどうなっているのだろうか──。

     本書によれば、広島の公教育の現場では、「同和教育」が教育法令よりも重要視され、憲法のごとき位置にあるという。「人権」「平等」を旗印に、学校の管理職や行政側を次々と圧倒し、牛耳っていく様は、まさに教育界の共産革命である。特に、広教組・広高教組や部落解放同盟による「校長いじめ」「糾弾会」は凄まじい。入学式前や卒業式前に組織の要求を突き付け、校長を“降伏”させるなどは、かわいい方で、執拗に暴力まがいの責めを繰り返してきたのである。

     「同和教育は民主教育の基底」と言っている本人らが、明らかに民主主義を逸脱した行為で闘争を行っても社会一般の支持が得られるはずはない。しかし、そうした不条理を声高に批判することもできないできた広島公教育の問題は根深い。国の将来を左右する教育現場の根底において、いまだに大きな力をふるう左翼思想に身震いさえする思いである。

  4. 「週刊金曜日」(1999.10.8号)
     河野顕治氏の論考「広島の公教育をめぐって 県立高校教員、現場からの一考察」において、産経新聞と並んで批判的に言及されている。批判の要点は、@公教育が崩壊しているのは広島だけではない、A公教育崩壊の「犯人」に仕立てられたのが広教組、広高教組、解放同盟広島県連など、B広島の現場の教職員はよくやっている、C大学進学率や高校進学率は全国上位レベル、等々。


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