森田 清策

【論壇時評】公明党とLGBT支援

総合月刊誌「潮」は、宗教法人創価学会系の出版社「潮出版」が発行する。創業者は昨年11月に亡くなった創価学会第3代会長、池田大作氏。同誌はカラーグラビアに有名スポーツ選手や芸能人を取り上げるほか、執筆者には寺島実郎、池上彰、田原総一朗各氏をはじめ名の知れた論客を起用するなど、毎回ページをめくると“機関誌”のイメージ払拭(ふっしょく)に努めているのが伝わってくる。

【記者の視点】高校の男女共学激論 別学は「超草食男子」を防ぐ?

弊紙の教育欄「あすへのノート」(2月13日付)は埼玉県で起きている公立高校の共学化論争を取り上げた。記事を書いた「光」氏は「偏差値がすべてではないが、私立を中心に別学校が全国ランキング上位に並ぶ」「別学の方が教育効果が高いことは脳科学的にも明らかにされている」と、別学の利点を挙げている。

“性差否定”のNHKで「女は年取ると不機嫌になる」と言った武田鉄矢

15年前のこの欄で、当時のNHK教育テレビで、ある音楽家(男性)が女性を「女優」と呼んで「俳優」と言わないことに異議を唱えたことを取り上げたことがある。その時、女優(あえてこの言葉を使う)の檀ふみは「私、女優という言葉は好きですよ。女優でいいじゃないですか」と、やんわり切り返した。

盛山文科相と岸田首相・小西議員の信義にもとる「笑えない喜劇」

民法に「信義則の原則」がある。お互いに相手の信頼を裏切らないように行動するというものだ。その中には「クリーンハンドの原則」もあって、誠実でなければ法律上の保護は受けられないという。

佐藤優氏の「内在的論理」で彼の信仰に触れず画竜点睛を欠いたクロ現

めったにテレビに出ない作家で元外交官の佐藤優がNНK「クローズアップ現代」に登場した(1月23日)。同番組は今年から新シリーズ「新時代へのエール」をスタートさせた。初回(16日)に登場したのは、カナダでの乳がん治療体験を綴ったノンフィクション「くもをさがす」がベストセラーになった作家、西加奈子。佐藤はそれに続く出演だった。

KADOKAWAの刊行中止 “検閲”に屈し汚点残す

毎年、年末になると、新年に論壇で議論されるであろう、国内外のさまざまなテーマについて識者が意見を述べる本が幾つか出版される。「文藝春秋」の「2024年の論点100」もその一つだ。

功を焦ったか、松葉杖で被災地入りした山本太郎氏、Xで大炎上

石川県能登半島で大地震が発生してから、10日が過ぎた。この間、犠牲者数が日に日に増える一方、難を逃れた地元住民たちは避難所で、食事も十分取れず、また不安で夜も眠れずに過ごした。崖崩れなどで、物資やけが人の輸送ルートが限定されていたことから、政府も地元自治体も不要不急の被災地入りを控えるよう呼び掛ける中、SNSでは被災地入りした政治家の投稿が“大炎上劇”を引き起こした。

「潜入 旧統一教会」著者 窪田順生氏インタビュー(7・終)教団は外部との対話必要 

――著書では、霊感商法や高額献金など世界平和統一家庭連合(旧統一教会)でトラブルが起きる原因についても触れている。ーーー本では、教団への献金について、収入の「3分の1を目指す」と言って、家族から「ノアじいさん」(神からの啓示で、周囲からバカにされながら山頂に箱舟を造った旧約聖書に出てくる人物)と呼ばれる信仰熱心な信者についても書いた。

「潜入 旧統一教会」著者 窪田順生氏インタビュー(6)「令和の非国民」となった信者

――政府、マスコミ、世論が相乗効果作用を起こし、無自覚の〝思想・宗教統制〟になっている。 ーーーファシズムの始まりを感じる。最初は信教の自由から奪って、次は言論の自由を奪う。急に厳しい統制をするではなく、じわじわ強めている。

「潜入 旧統一教会」著者 窪田順生氏インタビュー(5)首相は〝パンドラの箱〟開けた

マスコミが旧統一教会に対する憎悪を煽(あお)った結果だろう。被害を受けたわけでも嫌な思いをした経験があるわけでもないのに、マスコミ報道を信じて教団は「恐ろしい」とイメージを膨らませている。すでに指摘したように、報道に携わるマスコミの人間はしっかりと教団や現役信者を取材していない。情報の送り手側に問題がある。

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