福島 純一

中国、フィリピン電力会社に出資 「遠隔操作で停電」懸念の声 比政府、再国営化の可能性示唆

米軍が使用可能な基地を拡大するなど中国との緊張が高まっているフィリピンで、中国企業が出資する電力会社に安全保障上の懸念を指摘する声が高まっている。電力停止などを中国から遠隔操作で行えるとの指摘もあり、政府は運営権を取り戻す可能性も示唆している。

駐比中国大使がフィリピンを恫喝 在台15万人労働者を人質扱い

米比防衛協力強化協定(EDCA)に基づき米軍がフィリピン国内の基地施設を利用する準備が着々と進む中、中国が苛(いら)立ちを隠せない。駐比中国大使が、比政府を恫喝(どうかつ)するような発言をし、反発が広がった。一方、中国外相と会談したマルコス大統領は、ホットラインの増設で合意するなど、中国への配慮も続ける。

フィリピン、地方政治家襲撃事件が多発 武装集団が州知事など射殺

フィリピンで自治体の首長など、地方政治家に対する襲撃が相次いでいる。犯行はいずれも計画的であり、武器の使用に精通した元国軍兵士の関与も判明。除隊した兵士がそのスキルを生かし犯行に加わるという構図が表面化するなど、国軍は独自に監視部隊を組織する方針を示している。また、米国務省は報告書でフィリピンの地方政府や治安組織で不処罰が横行し、汚職や超法規的殺害につながっていると警告を発している

南シナ海レーザー照射問題 比が中国に抗議、親米に傾く

フィリピンと中国が領有権を主張する南シナ海で、中国海警局の船がフィリピンの沿岸警備隊に向けて軍用レーザーを照射する問題が発生した。中国を非難するフィリピンに日本をはじめとする複数の国が支持を表明するなど、改めて南シナ海進出を図る中国に懸念が強まっている。フィリピンは巡航ミサイルの導入や米軍との共同パトロールで中国への牽制(けんせい)を加速させている。

フィリピン、収容所内で「ルフィ」暗躍 送還回避へ訴訟でっち上げか

フィリピンの入管施設に収容されている「ルフィ」を名乗る日本人容疑者が、日本国内で相次ぐ強盗事件の指示を出していたとされる問題で、在フィリピン日本国大使館がフィリピン当局に正式に強制送還を要請した。フィリピン政府は8日に控えるマルコス大統領の訪日を前に強制送還を実現する方針だが、容疑者によるでっち上げ訴訟により難航する可能性も出てきた。

「ルフィ」の仲間を強制送還へ 比入管

フィリピンの入管施設に収容中の「ルフィ」を名乗る日本人が日本国内で相次ぐ強盗事件で指示を出していた問題で、指示役の一人とされる日本人が近く強制送還されることが分かった。フィリピンの入管は30日、日本で逮捕状が出ている今村磨人容疑者を準備が整い次第強制送還することを明らかにした。今村容疑者は2020年の段階で強制送還命令が出ていたが、フィリピン国内で刑事事件をめぐる訴訟があり足止め状態にあった。しかし26日に裁判所によって棄却が言い渡され強制送還が可能となった。

フィリピン、元日に国際空港が麻痺 300便、6・5万人に影響

フィリピンで元日、マニラ首都圏にあるニノイ・アキノ国際空港の管制システムに障害が発生し、すべての航空便の発着が停止するトラブルが発生した。新年の旅行客で混雑する国の玄関口は大混乱に見舞われ、数万人の乗客がスケジュールの変更を余儀なくされた。管制システムのレーダー喪失は国家安全保障に関わるとの懸念もあり、原因究明と改善を求める声が強まっている。

フィリピン 日本と軍事協力進める  南シナ海で中国と対峙

南シナ海をめぐる中国との対峙が激しさを増す中、フィリピンは米国だけでなく日本との軍事協力を強化する動きを加速させている。

対米関係修復する比大統領 南シナ海問題、中国を強く牽制

ハリス米副大統領がフィリピンを訪問しマルコス大統領と会談を行った。米政府は中国が軍事拠点を増やし続ける南シナ海において、米軍の存在感を再び高めることを試みようとしている。そのためには比との間で交わした防衛協力強化協定(EDCA)の強化が必須となる。具体的には比国内に米軍が利用できる拠点をさらに増やし周辺有事に備えるというものだ。

フィリピン、4地方で災害宣言 台風が万聖節連休直撃

フィリピンに再び強い勢力の台風22号(フィリピン名パエン)が上陸し、死者120人を超える甚大な被害をもたらした。聖週間の連休中に到来した台風により交通機関が麻痺(まひ)し、各地で大勢の帰省客が足止めされるなどの混乱も広がった。日本をはじめとする世界各国が支援を表明している。

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