オバマ氏、党指名確定へ王手
【ニューヨーク20日内藤毅】米大統領選に向けた民主党の指名争いが終盤に差し掛かりつつある。20日に行われたオレゴンとケンタッキー州の党予備選では、ヒラリー・クリントン上院議員がケンタッキーで圧勝する一方、バラック・オバマ上院議員がオレゴンで手堅い勝利を収めた。獲得代議員数でクリントン氏に差を空けていたオバマ氏は今回の予備選で、一般代議員数の過半数に到達し、党指名確定に王手をかけた。
CNNによると、ケンタッキー州の予備選ではクリントン氏が65・2%を得票。これに対し、オバマ氏は30%にとどまる惨敗となった。一方、オレゴン州では、オバマ氏が58・2%、クリントン氏が48・2%だった。この結果、オバマ氏の獲得代議員数は1953人(クリントン氏は1770人)。全代議員の過半数まで73人に迫っている。
オバマ氏は同日夜、1月3日の予備選で幸先の良いスタートを切ったアイオワ州デモインで支持者らを前に演説。「皆さんは、私を党指名候補に手が届くところまで押し上げてくれた」と感謝を表明。さらに、クリントン氏の健闘を称えつつ、「(党指名争いの後)最も苦しく、重要な旅路が待ち構えている」と11月の本選に向けた決意を明らかにした。
クリントン氏は、ケンタッキー州での勝利を受け、最後まで戦いを止めないと宣言。「我々は11月の大統領選で勝利できる候補を選ばなければならない」「この史上まれに見る大接戦を勝ち抜くまで、気を許さない」と語り、6月3日の予備選・党員集会終了まで徹底抗戦する構えを崩さない。
クリントン氏が強気に出ているのは、特別代議員の間で「オバマ氏は本選で勝てるのか」と言う不安が拭い去れないためだ。
今回のケンタッキー予備選では、これらの層に人気が高いジョン・エドワーズ前上院議員が支持を表明したにもかかわらず、惨敗を喫した。一連の不適切な発言など、中南部の白人労働者層がオバマ氏支持に踏み切れない状況が続き、いわゆる「オバマ旋風」にかげりが出てきている。
一方、ケンタッキー州での出口調査によると、オバマ氏が党指名を受けた場合、11月の大統領選でオバマ氏に投票しないと回答したクリントン氏支持層は全体の3分の1に上っている。民主党内にはこうした熱狂的なクリントン氏支持層も存在しており、政治的な圧力で同氏が撤退した場合、党内に深刻な亀裂が生じる可能性もある。
2008/5/21 20:21